動注治療について
当クリニックではヘバーデン結節や母指CM関節症、足底腱膜炎、外反母趾などでお困りの方に動注治療という最先端治療を行っています。
これは点滴で使用する極めて細いチューブを用いて、手首ないし足首の動脈に薬液を注入し、痛みの原因部位にできてしまう異常な血管(モヤモヤ血管)を撃退する治療法です。
人間の身体には生命を維持するのに欠かせない正常な血管だけでなく、病気の原因になってしまうモヤモヤ血管もできてしまうことが最近になってわかってきました。モヤモヤ血管ができている場所にピンポイントで薬液(イミペネム・シラスタチン)を注入しモヤモヤ血管を減少させます。
この治療法は、一般的な整形外科やペインクリニックで行われているステロイド注射やブロック注射とは大きく異なり、高い除痛効果が得られます。また、8割以上の患者さんにおいて効果が一時的でなく軽快に向かっていきます。
この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。
国内ではすでに5,000人以上の方がこの治療を受けており、ほとんど副作用がでておりませんので、安全な治療として提供できます。治療に要する時間は5~10分ほどで、当日から家事もできます。
手指や足の痛みでお悩みの方はぜひ動注治療をお試しください。
動注治療の特徴
手首や足首の動脈から点滴で用いる極めて細いチューブを用いて原因となるモヤモヤ血管を減らす薬液を注入する日帰り治療です。5~10分ほどで終了し、当日のシャワーや入浴は制限なく可能です。
ほとんど副作用はございませんが、注射した部位に内出血を起こしたり、薬剤アレルギーがみられることがまれにございます。
対象となる方・疾患
·へバーデン結節
·母指CM関節症
·外反母趾
·ブシャール結節
·足底腱膜炎
·母趾種子骨障害 など
動注治療の流れ
モヤモヤ血管の有無を調べます。痛くなった経緯や痛みの部位、症状の出方や性質などを詳しくお聞きすることで、モヤモヤ血管があるかどうかの判断の参考にします。
また、身体所見でも血管が原因しているかどうかの判断の参考にいたします。視診、触診のほか部位によって異なりますが、レントゲン、エコー、MRIの検査をしてモヤモヤ血管を確認します。
疾患により手首または足首に局所麻酔を行います。点滴に用いる極めて細いチューブをエコーガイド下にターゲットの血管に挿入します。エコーで血管内にあることを確認し薬液を入れていきます。薬液が各部位に届いたときに熱い、ピリピリするなどの違和感や軽い痛みがございますが、一時的なもので全く問題ありません。治療は5~10分ほどで終わります。